§35. 極座標と風フィルタによる文字の3D化

 §34の文字の断崖化が斬新なのに対し、こちらは古典的な3D化です。ただ、極座標フィルタの使い方は参考になろうかと思います。よく見られるチュートリアルです。作例は日本語テキストを大きくしすぎました。

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     完成画像。

Step1-2 テキストの追加。

Step 1

 テキストの入力。

    1/ 新しい画像を作成します(ショートカット、[Ctrl]+[N])。

    ファイル>新しい画像

    設定:
    サイズ=600×600
    背景=黒

    2/ テキストを入力します。テキストの位置は、後で調整できますが、なるべく中央に置くようにします。

    3/ [OPTION] 作例のように複数のテキストレイヤーを作成した場合は、テキストレイヤーを統合します。

    最上層のテキストレイヤー上を右クリック>下のレイヤーと統合

    この操作を必要なだけ繰り返しテキストレイヤーを、一つのレイヤーにまとめます。

    4/ テキストレイヤーのサイズをキャンバスに合わせます。

    テキストレイヤー上を右クリック>レイヤーをキャンバスに合わせる

    5/ テキストレイヤーを複製し、非表示にします。

    レイヤー名=Text Copy

Step2-1 ひん曲げるフィルタの設定。

Step2-1 ひん曲げるフィルタ適用後。

Step 2

 文字の膨張。

    1/ 文字の中央部分を膨張させます。

    フィルタ>変形>ひん曲げる

    操作は以下:

      ・ 曲げ操作する端 オプションで 上 選択状態で、カーブを左図のように上に膨らませます。
      ・ 次に、曲げ操作する端 オプションで 下 を選択し、カーブを左図のように下に膨らませます。

Step3-2 極座標フィルタ適用後。

Step3-4 風フィルタを8回適用後。

Step3-6 文字を正常表示するため、二度目の極座標フィルタ適用後。

Step 3

 3D化。

    1/ テキストレイヤーと背景レイヤーを統合します。

    テキストレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    2/ 背景レイヤーに対して、極座標フィルタを適用します。

    フィルタ>変形>極座標

    設定:
    上側からマップ=チェックを外す
    極座標へ=チェックを外す

    3/ 画像を時計回りに90度回転させます。

    画像>変換>時計回りに90度回転

    4/ 背景レイヤーに対し、風 フィルタを以下の設定で8回適用します。

    フィルタ>変形>風

    設定:
    スタイル=風
    方向=右
    しきい値=5
    強さ=5

    【NOTE】 直前に使用したフィルタを同一設定で適用する場合は、ショートカット:[CTRL]+[F]を実行します。

    5/ 画像を反時計回りに90度回転させます。

    画像>変換>反時計回りに90度回転

    6/ 文字が正常表示されるように、背景レイヤーに対し極座標フィルタを適用します。

    フィルタ>変形>極座標

    設定:
    上側からマップ=チェックを外す
    極座標へ=チェックを入れる

Step4-3 ブレンド適用後。

Step4-4 完成画像。

Step 4

 彩色。

    1/ 色を変更します。

    描画色=a7a7a7(HTML表記)
    背景色=白

    2/ 非表示にしてあるText Copyレイヤーから、選択範囲を作成します。

    Text Copyレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    3/ 背景レイヤーを選択状態にし、ブレンドを適用します。

    作例の設定:
    グラデーション=描画色から背景色
    形状=双線形
    ブレンドの適用方向=中央から右下

    4/ [OPTION] 作成した画像を矩形に切り出したいのであれば、最下層に黒のレイヤーを新規に追加し、画像を統合後クロップします。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO